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「創祀 ― 国生み」

2階 コンシェルジュ

山元 健司様(蒔絵師)

2階 コンシェルジュ

縦155×横105㎝×厚さ3(cm)

20キロ

380万

古事記における原初の生成から国生みに至るまでに登場する神々を主軸とし、さらに火之迦具土神の誕生、そして天照皇大神の出現へと連なる予兆までも、画面の中に微細に織り込むことを試みた。神々を「柱」と数える観念に基づき、最初に人の形をとったとされる伊弉諾・伊弉冉、および天之御中主神を除き、他の神々は四方形として象徴的に表現している。素材には螺鈿を用い、全体をステンドグラスのような光の構成として組み立てた。また、天浮橋は七色の虹として捉え、その形状には環水平アークと呼ばれる希少な虹の現象を意識している。オノゴロ島については諸説あることを踏まえ、上立神岩と絵島という具体的な地形を融合させ、象徴的な島として再構成した。


漆芸素材の螺鈿が活かせる西洋の教会のステンドグラスの存在が大きい。ステンドグラスは文字の読めない人びとがキリストの世界観を知るために表現・制作したといわれる。古事記も最古の書物といわれ、暗唱により記録されたように、文字がまだ確立していない時代だった。と思われる。


螺鈿を用いた理由は上記に記載の通り。高蒔絵は蒔絵を盛り上げることにより立体感を出す技法である。淤能碁呂島や鉾で用いられている。高蒔絵は蒔絵を盛り上げることにより立体感を出す技法である。淤能碁呂島や鉾で用いられている。


科学の未だない時代、原初の神々の生成から日本国創成へと至る神話の根源的な営み──「国生み」の祭祀を感じていただきたい。画面上部には造化三神および別天津神を配し、中央には高天ヶ原における神世七代、さらに伊弉諾・伊弉冉の二柱による国生みの営みを据えた。下方には、最初の島である淤能碁呂島が生成されつつある瞬間を描き、多様な漆芸技法を用いて、天地創成のエネルギーの顕現を表現した。

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